同じ花はどこにもないの
何から書けばいいのかまだわからない。もう20日も経ってしまったんだってさ。Love-tuneがいなくても、顕嵐ちゃんがいなくても世界は回る。だれもこまらない。3日間ご飯が食べられなかったのも、10日間涙が止まらなかったのも、20日経っても心の大きな穴が埋められないのもわたしだけ。
いかに小さな小さな世界で生きてたんだなって思い知らされて、さらに泣きそうになった。Love-tuneのことも顕嵐ちゃんのことも知らない人は世の中にたくさんいる。大好きで大好きでたまらなかった人がいなくなっても「なんだそんなこと?」で終わらされてしまうことがこんなにも悲しい。
だけど、よく考えてみたら何が悲しくて毎日涙が止まらなかったのか、それがわからない。顕嵐ちゃんがアイドルを辞めたことが悲しいのか、Love-tuneの活動を見られないのが悲しいのか、それがわからない。でも、心に大きな穴が空いてしまって埋められないのは確かなんだよなあ。
顕嵐ちゃんはジャニーズJr.として8年1ヶ月活動したらしい。先輩のバックで踊ったり、Travis Japanとして活動したり、Love-tuneとして単独コンサートやったり。わたしはそんな顕嵐ちゃんのほんの一瞬しか知らない。8年1ヶ月走り抜けたのだとしたら、わたしはその辺に生えてる草レベル(笑)だけどね、大好きだったんだよ?たとえ草だったとしてもわたしは顕嵐ちゃんを知ってる。認識してる。そして応援してた。それが事実。
もっと早く出会って応援できてたら、なんて何百回も思った。だけどそれは仕方ない。顕嵐ちゃんに出会う前は出会う前で精一杯だったから。顕嵐ちゃんを応援するようになってからは精一杯やったつもり。会えなかったけど。声は届かなかったかもしれないけれど。
まさか、顕嵐ちゃんが辞めるなんて思ってもいなかった。銀幕デビューの雑誌ラッシュ、あの時のインタビューは何度読んでも辞めるなんて雰囲気は一切なくて、逆にここで生き残ってやるくらいの熱さを感じたのに。どこで何が変わったのか、それさえもわからない。
「Love-tuneを国民的グループにしたい」
その見出しを見たとき鳥肌が立った。結構露出も減ってた時期にどのくらいの覚悟と自信を持ってこの言葉を言ったのか。それだけ顕嵐ちゃんにとってLove-tuneが大切であり、武器であり、無くしたくないものだったんだよね?
わたしもLove-tuneが好きだったよ。
この7人だからこその空気が好きだったよ。
7人で大きな口開けて笑い合って、真剣にグループの在り方について話し合って、7人みんなが7人でいることを大切だと言って、出会えてよかったと言って、7人で一緒に一歩踏み出した。
あれほどまでに“夢【デビューすること】“を見ることが大切だと言って、“夢“を追いかけてた7人がこの決断をしたことがどれほど大きなことだったのか。きっと計り知れないんだろうな。
最後の少クラに出てから半年間できっと色々なことがあったんだろうね。いや、それよりもっと前から環境は変わっていたのかもしれない。単独のときにはもう何もかも決まっていたのかもしれない。様々な噂が飛び交って、一喜一憂して振り回されて、結局何が真実かなんてそんな過程なんか1つも知らされずに“辞めた”“辞める”と言う事実だけ。わからないよね。きっとこの先もずっとわからない。それでいいよ。
この半年間ずっとしんどかった。毎日毎日、情報局を開いては【Love-tune】の文字があることに安堵して、時にLove-tuneとしての活動がないなら、事実上解散しているのなら早く情報局からユニット名を消して、とさえ思った。少年収の日には毎回Love-tuneの不在だけが知らされて、今月は、今月はって思ってた。ドル誌も詳細が出るたびにドキドキしてた。Love-tuneとしても個人としても仕事が決まらない中、他のユニットや個人にはどんどん仕事が決まって、そのたびに嫉妬みたいなものがぐるぐるして。そんな自分が嫌だった。大好きなお友達が大好きな人に会えるのは嬉しいのに、素直に喜べない自分が嫌だった。でももうそれも終わり。
もうこの先、
少クラで歌って踊って楽器を演奏することはない。
ジャニショに写真が並ぶこともない。
アイドル雑誌に載ることもない。
情報局から届くメールで知らされるお知らせもない。
今まで並んで歩いてきた、或いは戦ってきた人達と同じステージに立つことはない。
誰かのコンサートのバックにいるかもしれないとドキドキすることもない。
手紙の宛先もなくなった。
それがひどく悲しくて。安心した。もう何も怖くなくなった。ダメだね。
それでも確かに
Love-tuneは、阿部顕嵐は、存在してた。それだけでいいと思える。存在してた証がなくなって誰からも忘れられてしまったとしても、わたしは忘れない。
CALL / This is Love Song / 烈火 / Superman / Make it!
Love-tuneが残した軌跡。メッセージ性の強い歌詞が大好きだった。
彼らは最後までLove-tuneでいることを選んでくれて、Love-tuneを守ってくれて、Love-tuneのメンバーとして7人で報告までしてくれた。
彼らが何を思って何を考えこの決断をして、今どうしようとしてるのかなんて、そんなことわかるわけがない。だけど、もしこれからも”夢“を追いかけ続けると言うのなら、そのときは一緒に追いかけさせてほしい。
やいのやいの言う人も中にはいるみたいだけどね、唆されようが丸め込まれようが、決断するのは結局自分なのよ。考えるのも決めるのも。逆らいたければ逆らえばいいし、裏切りたければ裏切ればよかった。でも、それをしなかったのも、7人でいなくなるって決めたのも彼ら自身。逆にわたしの好きな人がそんな唆されて丸め込まれてなあなあで物事決める人だと思われてるのが納得いかない。ものすごく納得いかない。いつだって自分で道決めてきた人がそんな風に思われてるのが心外。ねえ、顕嵐ちゃん!
この先のことなんて何一つわからないし、どうなるかなんて一切わからないけれど、彼らが彼ららしく、そしてこの決断が間違ってなかったっていつか思えたらそれでいいかなと思う。10年かかるか20年かかるかわからないけれど。
彼らにとってジャニーズが出発地点になっていたらいいなと思う。後悔がなければいいなと思う。
7人での活動や、個人での表舞台復活はもちろん願ってやまないけれど、それがきっと彼らの重荷になってしまうだろうし、視野を狭めることにもなりかねないから、今はそっとしておこうと思う。
きっとわたしは、顕嵐ちゃんに置いて行かれたことが悲しい(重い)7人で終わりを選ばざるを得なかったことが悲しい。もう二度と会えないかもしれないことが悲しい。笑顔が見られないかもしれないことが悲しい。何が悲しいかはよくわからないけれど、悲しい。というよりも寂しいんだ。
わたしにとってLove-tuneはあの7人だけであって、大好きなのは顕嵐ちゃん。代わりなんていらない。ほしくない。Love-tuneは阿部顕嵐は最高なんだよ!
気が済むまでは好きでいさせてね。
またどこかで会えたらそのときはよろしくね。
好きだったよ。大好きだよ。
「またね」